山 行 報 告 | |
2009/10/10〜12 奥秩父・小川山 | メンバ:小俣、小川 記録:小俣 |
【記 録】
10月10日(土)
11時には廻り目平キャンプ場に到着。ある程度予想していたが、かなりの混雑である。天候もあまりよろしくない。屋根岩2峰のセレクション(6ピッチ・5.8)へ行くが、雹が降ってきたので敗退。初日から出鼻を挫かれた。
10月11日(日)
再びセレクションへ。今日はすでに先行パーティーが取り付いていらっしゃる。2ピッチ目のフェイスを登るおじさん2人組と、2ピッチ目の小さなテラスで待機している若い男女の2パーティーである。ゆっくり準備しようかと思ったら、あとから来た団体もセレクションを狙っているようなので、小川にバックロープを背負わせて急いで準備する。
1ピッチ目はクラックにフレンズの2.5番を決めて、小さなテラスのビレイ点まで上がって待機。しかし、おじさん2人組のトップはまだ2ピッチ目の真ん中でヌンチャクを掴んで固まりながら「トポに5.8って書いてあるけど、難しいよ!」と嘆いている。これは相当時間がかかりそうだ。まだこの先も5.8のピッチがあるのに…もう少しショートルートで練習してからマルチピッチに来て欲しかったなぁ。
やっと先行のおじさん2人組が2ピッチ目を登り終わり、若い男女パーティーが登り出す。若い男女パーティーはスイスイ登って行くので、私もすぐに登り出す。5.8ならセカンドの小川も簡単に登って来る。
3ピッチ目はチョックストーンをくぐって、背中と足で突っ張ってチムニーを登る。南稜テラスに抜けると若い男女パーティーはここで降りるという。見ればギアラックには小さいサイズのカムしかない。4ピッチ目を登るにはキャメロットの3番か4番が欲しい。無くても行けるだろうけど、落ちたら足を骨折するかも。
4ピッチ目はオフウィドスクラックからハンドサイズのクラックにジャミングを決めるとあとは簡単。
5ピッチ目は時間も押しているので、6ピッチ目をショートカットしてそのままセレクションの終了点へ。懸垂下降は50mちょうどで降りることが出来る。
その後、おにぎり岩で10aの無名ルートを登って、キャンプ場に帰った。
10月12日(月)
今日は小川がクラックを登りたいというので親指岩の小川山レイバック(5.9+)へ。昨年はヨセミテから帰ってきてすぐに登りに来たので、ほぼ1年振りである。今回は手も足もしっかりジャミングが効いて安定しているし、カムをゆっくりと選びながら登る余裕もあった。下を見る余裕も出来た。自分が打ち込んだカムを信じられるようになった。少しは成長してるのかな?
誰もいないのでトップロープを張って小川が登る。小川は今日中にリードしたいと言うけれど、まだカムをセッティングする余裕が無いから無理。フリーのボルトルートと違って、落ちた時に自分を守ってくれるのはカムだけなのだから。まずは妹岩の愛情物語(5.8)で練習させてからにしたい。
その後、左岸スラブのブラック&ホワイト(10b)へ。これが意外と苦戦した。何度トライしても核心でフォールしてしまう。これで5回目の挑戦。指の皮とパワーが限界に近いので、これが最後のトライ。これで出来なきゃ、また来年だと決めた。
核心手前で深呼吸して、スメアリングを頼りに足で乗り込んで、やっとカチに手が届いた。最後まで気を抜かず、終了点にクリップした。苦戦するほど、登れた時は素直に嬉しい。
小川も核心で1回テンションをかけたが後は順調に登れているので、来年には落とせるかな。